表題の反対の言葉としてのエンプロイアビリティについて、本コラムの60章で述べたことがあります。それは「雇用される能力」または「雇用されるための市場価値」であり、雇用されるビジネスパーソン側の能力指標であります。一方企業側にもビジネスパーソンに「働く場所として選ばれる能力」「企業の雇用能力・魅力」が問われることになります。それが、エンプロイメンタビリティです。
具体的には次のようなことが言えます。
- 他社で十分に通用するだけの専門能力がつく環境
- 質の高い最先端の情報が得られる環境
- ビジネスパーソンとしてのヒューマンスキルが向上できる環境
これ以外にも、執務環境の快適さ、トップのビジョン・経営理念、報酬、などが挙げられますが、上記の3つが重要な要素と考えます。
企業が終身雇用に別れを告げた現在、企業はビジネスパーソンから選択される側として厳しい認識を持つ必要があります。これが理解できていない企業も少なからずあるように感じています。良い人材を採用するには良い会社でなければならないと考えます。
企業選びを行うときには自分のエンプロイアビリティを向上できる会社か、という視点でチェックするのも重要かと思います。
<コンサルタント TI>