企業を訪問してよく言われる人物像として「自立型の方、指示待ちタイプでない人、チームで仕事ができる人」などが挙げられます。また、新卒、キャリア採用で「できる人」の採用にはキャリアコンピテンシーの活用とかコンピテンシー面接などが有効と言われています。また一部の企業の人事評価にもコンピテンシーに基づく評価制度が採用されはじめています。
コンピテンシーとは「それぞれの仕事において、高いパフォーマンスに結びつく行動特性」と言われています。これは知識、スキル、人格、性格、才能ではありません。コンピテンシーはあくまでも行動として表れた特性を指します。
今回は企業のもとめる「できる人」とはコンピテンシーレベルが高い人であると定義して、コンピテンシーが高いとはどのようなレベルを言うのか解説いたします。
1)コンピテンシーが低いレベルとは
指示されたことをきちんとこなす、またはマニュアルどおりに実行を行うレベル。またはやらざるを得ない状況で、誰でも普通に行うレベル。
2)コンピテンシーが普通のレベルとは
能動的に自分で判断し、自分のできる範囲内で改良、改善を行う。すなわち、自分で改善を行おうと自発的に考え、そしてできることを最大に行う。
3)コンピテンシーが高いレベルとは
成果を意識して、独自のアイデアを創出し試みる。たとえその実行に障害や反対があっても目標を達成するために、周りを巻き込んでやりぬく。
普通レベルとの違いは、チームメンバーや上司、他の組織とも積極的に巻き込んで達成する。また最も高いレベルは現状を放置しても、全く異なる状況を作り出すような変革のできる人材である。
さて、貴方はいかがでしょうか?
コンピテンシーはその人の行動特性なので、変わらないとも言われます。しかし、私はこれらを理解し意識して努力を行うことにより人間は大きく変わると思っています。
<参考図書>
日本経済新聞社「コンピテンシー活用の実際」
弘文堂「できる人、採れてますか?」
<コンサルタント TI>