転職の理由・目的に「年収アップ」がトップに上がっている調査データを時々見かけます。このようなデータは調査データの対象とする年令、仕事、知識レベルによってかなり異なります。また、転職を「機会があれば・・」とか、「将来は・・」程度に考えている潜在層と、現実に転職に動いている方、また動こうとしている方では異なっています。
最も転職条件の良い年齢層である25歳から32歳くらいまでのエンジニアで実際に転職活動している方の転職理由は「年収アップ」ではありません。
実際に私たちが支援した方の転職理由と転職の最終決断をするときの最大の理由は自分の「キャリアアップ、スキルアップ」です。具体的には「上流工程に関わりたい、コンサルタントへ移れるキャリアパスのある会社へ行きたい、今の会社では技術力が伸びない、業務知識が身につく仕事がしたい、さらに専門性を高めたい・・・・」このような理由が実態です。
これは、転職を考えるITエンジニアの方の多くが、将来に対する自分のキャリアをしっかり考えて自立型の人材になろうとしている表れと思います。
年収はもちろん皆さん無視している訳ではありません。しかし、年収は能力に応じてという前提に立っており、自分の価値が上がれば年収も上がると考えている訳です。単純に年収アップを目的に転職する若いITエンジニアは極めて少ないのが現状です。
<コンサルタント TI>