以前、このコラムで企業が求める人材の条件のひとつとして、「耐ストレス性」をあげました。耐ストレス性すなわち、ストレスに耐える力ですが、面接ではどのようにチェックされるのでしょうか?
ある企業の面接担当者に、ストレスに強いかどうかを見極めるのはどういったポイントがあるのかをお聞きしたことがあります。
これまでに、最も対処に苦労したこと、失敗したこと、嫌な思いをしたこと、を聞くそうです。その内容を詳しくヒアリングすることで、ストレスへの耐性を見極めているとのこと。具体的な質問内容としては、なぜ苦労(失敗)したのか<原因>、どのようなアクションをとったのか<対処>、その結果はどうだったのか<振り返り>、次に活かすために何をしたのか<応用>など。そして、一番聞きたいのは、そのときの精神状態だそうです。
「毎日眠れないくらい気が重かった」と暗い顔で答える人もいれば、「大変だったけど、結構面白かった」と、あっけらかんと答える人もいる、もちろん、答えに正解はありませんが、ストレスに強いのはどちらのタイプかというと、自然と後者のタイプと想像できますね。
「苦労したこと」、「失敗したこと」という質問は、中途採用の面接ではよくある質問です。ただ単にその状況説明をするだけではなく、上記のような視点で話ができるように、事前にまとめておきましょう。そうすることで、客観的に自分自身の「ストレス耐性」を分析することもできます。
<まりりん>