COLUMN
コラム:転職の技術
第116章
2003/07/22

求められる人材とは

先日、ある大手のコンサルファームのPMのお話を聞く機会がありました。ITシステムのプロジェクトの成功は、一にも二にも「人」にかかっているとのこと。プロジェクトを立ち上げる際に、いかに良い人材を集めるかが、まずはマネージャーとしての最初の大きな仕事なのだそうです。

その際に、欲しい人材とはどういう要素をもった人なのか?そのPMの方は、大変端的な言葉で表現されていましたので、ここで紹介します。

欲しい人材=リードする力=調整する能力+ITに関する光る技+ITの広範な知識

1)リードする力
どんな場面においても、自ら提案し、推進しようとする姿勢。指示されたことを完璧にこなす人材ならたくさんいるが、自ら動こうとする意思こそ「欲しい人材」の必須要素。

2)調整する能力
仕事を進めていく上では、顧客や外注先、また社内の人間とのいろいろな交渉事が発生します。そこでの調整能力は、机上の勉強だけで身につくものではありません。実際に経験し、失敗したり成功したりして学んでいくものです。仕事の場で交渉の経験なんてさせてもらえないと嘆く前に、日頃の対人関係の中でも常に意識して行動してみるのもいいですね。

3)ITに関する光る技
自分の専門分野を持ちましょう。中途半端ではなく、それについては、絶対の自信があると自分で言い切ることができるくらい。自信を持っている人は、輝いてみえます。

4)ITの広範な知識
立派な木は、地面の中に広い範囲で根を張り巡らせています。しっかりとした根を広く張ってこそ、木は高く太い幹を伸ばすことができるのと同じで、専門知識だけではなく、他の分野についても広く知っておくこと。自分はソフトウェアのエンジニアだからハードウェアについてはよく知らないという方がいますが、それではこれからの世の中生きてはいけません。

<まりりん>

注目のキーワード: