ポータブルスキルとは文字通り「持ち運びできるスキル」ですが、「場(会社)を問わず活用する事のできる汎用性の高いスキル」と理解して良いでしょう。
今までは、終身雇用の時代には社外でどのように評価されるかという事よりは、社内でどのように評価されるかだけを考えれば良い時代でした。例え社外では全く役に立たない特殊なスキルでも社内で役に立てば、また評価が高ければ出世や報酬アップにつながっていました。
しかし、終身雇用が崩れた現在は、社内だけで通じる経験やスキルでは、その職が時代の流れの中で不要となった時には、自分が会社のためと思って頑張ってきたのが何であったのか、と悔やむ事になってしまいます。すなわち以前このコラムでも書いた「キャリアショック」に耐えられないスキルであったと言う事になります。
仕事と言うよりは会社を選んで入社した人、自分の意志に沿わない職に配置されてしまった人が多くいると思います。自分がポータブルスキルを持っていなかった時には、できるだけ早く(若い時に)仕事の転換を計るように努力をしましょう。30才を超えてからは転職でポータブルスキルを身につけようと思っても、持っていない人は転職が難しくなります。
<コンサルタント T・I>