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コラム:転職の技術
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第84章
2002/12/02

最後の質問を効果的に。。

法則その5:最後の質問を効果的に。。。

採用面接では、最後の段階で面接官から「何か質問などはありますか?」と投げかけてくれます。このとき、「特にありません。」と流してしまう方は多いのではないでしょうか?

せっかくの直接情報収集できる絶好の機会だと捉えて、積極的にチャンスを活かしましょう。その面接での質問の留意点をいくつか挙げてみます。

まず、避けた方が無難な質問内容としては、給与や休暇等の待遇について一次面接のときに執拗に確認すること。一次の段階ではあくまでも業務内容重視の姿勢で臨みましょう。待遇面を具体的にするのはその後の段階です。

もちろん、希望や理想を聞かれた場合には素直にさらりと回答することは構いません。また、事前に調べれば当然知り得る公知の事実を聞くのは、明らかな準備不足を露呈することになります。

自分の志望する業務や、ポジションに関して具体的なイメージを作るために必要なこと、例えば、部門の人員構成や仕事の段取り、職場の雰囲気、どういう姿勢で取り組んでいるのか等、外からは知りえないことで、前向きな興味をもって確認したいという意気込みから生まれる質問は、自分にとっても有意義な情報収集になりますし、面接官からも好印象を持たれます。

先日、ある会社の社長さんに、採用する際に一番重視することは何かと尋ねたところ、「最後は熱意と素直さですね」という答えでした。それでは、その熱意を感じるのはどういう場合かと尋ねたところ、「会社についてや仕事について興味をたくさん持っている方は、面接でも話しがはずむのです。質問もたくさんされますね。」と。そういう面接は、印象に強く残るともおっしゃっていました。

面接は、最初から最後まで、あくまでも自分を最大限にPRする場です。効果的なPRは、言葉で強調することではなく全体を通してのイメージを作り上げること。それには、入念な事前準備と、度胸。そして、日頃から円滑なコミュニケーション方法を身に付ける努力を続けること、が大事だと思います。

<まりりん>

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