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コラム:転職の技術
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第82章
2002/11/18

聞かれたことにはど真中の回答を。

法則その3:聞かれたことにはど真中の回答を

面接をモノにするとっておきの法則、その3はコミュニケーション能力のひとつとして重要な「会話のキャッチボール」について。

人と話していて、「この人はちっともこちらの話を聞いていない。自分勝手だな」と感じたことはありませんか?簡単に言えば、会話のキャッチボールが出来ない人とはこのようなタイプの人です。日常会話の中ですら、キャッチボールができないと、「自分勝手」というマイナス印象になるのです。採用面接の場面でも同様ですが、「自分勝手」というよりも、「コミュニケーション能力が低い」と判断されるでしょう。

例をあげましょう。

面接官:会社研究のひとつとして、事前に当社のサイトをご覧になっていただいているとのことですが、どうでしたか?

候補者A:はい。デザイン的には大変すばらしくよくできたホームページと思いました。サイトマップも充実しており、探したい情報を簡単にサーチできました。さすが、IT業界の最先端を走る企業だなと感心いたしました。

面接官:ああ、そうですか・・。

このときの面接官の心の声は「聞きたかったのはそういうことじゃないんだけれど・・。」

この場合、面接官が期待した回答は「会社サイト全体からみえる企業としての戦略や方向性についての候補者の意見」です。ところが、候補者Aさんは、「ホームページの作りについての感想」を述べてしまいました。これでは面接官の期待する回答とはピントがずれてしまい、コミュニケーション力の項目ではかなりマイナスポイントとなります。

採用面接の場で会話のキャッチボールを成功させるポイントは、まずは、面接官の話を最後までよく聞くこと。途中で面接官をさえぎって話してしまう人がいますが、それはかなり印象が悪くなります。また、この「よく聞く」は、ただ聞いているだけではなく、「意図することは何なのか」を常に意識しながら聞くことです。それには、その前後の話の流れも関係してくるでしょう。

そして、もうひとつ重要なことは、自分が話すときは、「結論→根拠」、「概論→詳細」の流れで要領よく話をまとめること。「はい。ポイントは2つあります。まずは○○○」というように。コミュニケーション力は、一朝一夕には身につかないスキルです。普段のコミュニケーションの中で意識して改善していくようにしましょう。

<まりりん>

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