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第1197章
2024/12/26

同じ会社の複数求人に応募したい。内定確率を上げるために必要なことは何か。

IT業界は中途採用を積極的に行っている企業が多く、毎年企業が出している求人数も増えています。そうなると、転職者さんの中には「内定の確率を上げるために、同じ会社でも沢山の求人に応募したいです」と思う方もいらっしゃいます。

複数の求人に挑戦したことで、結果的に内定を得ることができたというケースは少なからずあります。実際弊社でも、ある求人ではお見送りだったけれども、別の求人に応募して内定になり、結果的にその企業に入社することができたという方もいらっしゃいます。

ただ、沢山応募してどこかに受かるぞ!という闇雲な姿勢で臨んだ結果、厳しい結果になった、という例の方が実際は多いです。そうならないよう、応募前から求人をきちんと選んで選考に進んでいただきたいと思い、複数の求人に応募したいと考えた時の注意点をまとめました。

その求人は、本当に自分が叶えたい業務内容・キャリアなのか

沢山の求人に応募したいと思うくらい、その企業に対する憧れの気持ちが強いわけですが、業務内容やキャリアを脇に置いて憧れだけで入社した場合、入社後、期待と現実の間に大きなギャップを感じてしまうケースも多いです。そのため、求人票の仕事内容を見て、本当にやりたい業務内容なのか、目指しているキャリアを叶えることができるのかは冷静に判断するようにしましょう。

仮に憧れの企業だったとしても、仕事がやりたい業務でなければ短期離職に繋がる可能性もありますので、企業名で選ぶのではなく、求人内容をしっかり確認いただくのが良いです。

複数応募したとしても、選考に進むのは基本的に1求人ずつ

複数の求人に応募したいと思っても、企業側で選考が進むのは1求人ずつという場合がほとんどです。(例外もあります。)理由は、同じ会社の中で1人の人材を取り合っても非効率なためです。

何も企業側に伝えず複数の求人に同時応募してしまうと、企業側のニーズが優先されてしまい、本来は第一希望の求人で入社できる人でも、志望順位が低めのポジションで選考が進んでしまう可能性が高いです。そのため、複数求人での選考を希望する場合は、より志望度の高い求人はどれなのかをきちんと伝え、志望度が高い求人から選考を進めてもらうようにしましょう。

沢山応募しすぎると真剣さを疑われる可能性がある

2求人、3求人などある程度の数であれば、企業側は「うちの志望度が高く、いろんな方向から挑戦したいと思ってくれているんだな」と前向きに捉えてもらえます。ただ、数打ちゃ当たるの精神で沢山の求人に応募してしまうと、キャリアに真剣に向き合っているのか?と疑われてしまいますのでやめた方が良いです。

どこでもいいからうちに入りたいんだな、とか、真面目に考えずに応募してそうだな、とか、意思が無さそう、などのマイナスな印象を持たれてしまうと、書類選考の段階でデジタルにNGになってしまいますし、数年後に再度応募するとなった場合もデジタルにNGになってしまう可能性があります。

そのため、複数の求人を選ぶ際でも、複数求人で応募した理由を聞かれたときにきちんと答えられるよう、自らのスキルが生かせて、かつキャリアの方向性も合っている求人を選んで選考に進むようにしましょう。

まとめ

同じ会社に対して複数の求人に挑戦できたとしても、入社できる求人は1つだけです。別求人で再挑戦する際にも、入社後、長期的に見て希望するキャリアを築いていける環境なのか、自身にマッチしている求人なのかを真剣に考えた上で応募を決断するようにしましょう。

闇雲な応募や大量の応募は、内定の可能性を少しでも高めたいと思っての行動だとは思いますが、むしろ逆効果となり、内定の確率を下げてしまう可能性があります。そのため、内定の確率を上げる一番の方法としては、まずはスキルが生かせて、キャリアの方向性があっている求人を選ぶこと、そして、1つ1つの面接に全力で臨んでいただくことだと私は思います。

筆者 古川 珠里
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