弊社の設立が2000年9月1日のため今月から25年目に入りました。会社の平均寿命が約23年と言われる中、先月までの1年間も結果的に全員の力で目標と利益も達成することができ、次の節目の30年目に向けて良いスタートができました。
私は入社して7年半になりますが、やはりコロナ前後の環境の変化が一番大きいと感じています。コロナ前の転職相談は対面での面談が原則で、リモートでの面談は遠方に住んでいる方と稀に実施する程度でしたが、コロナ後は完全に逆転して原則リモートでの面談となっています。企業の面接もIT業界は今もリモート面接が基本で、最終面接やカジュアル面談などは対面でという企業も一部ありますが、ほとんどの企業は全ての選考をリモートで完結しています。これは私が入社した7年半前には予想していない大きな変化で、20年・30年と企業を存続させていくには、この様に時代に合わせて上手く柔軟に対応していくことが大切なのだと感じております。
人事との打合せもコロナ前は企業訪問をしておりましたが今ではリモートとなり、近年ではオフィスを持たないフルリモートワークの企業もあります。リモートワークでは自立したタスク管理と個人での課題解決力の比重が増しますが、大きなメリットとして転職相談や企業人事との打合せをしてもリモートだと移動時間が無いため、対面の場合よりも数多く効率的に実施することができ、社員数の少ない弊社にとってはこの環境変化はメリットの方が多いと感じております。
ITエンジニアの平均年収はコロナ禍の2021年には一旦は下がりましたが、現在はコロナ前の水準に戻っており今後も伸びていくと感じております。この背景にあるのは昨今のDX需要の伸びとITエンジニアの人材不足であり、弊社が持つ求人数も毎年増加しております。転職者にとっては選択肢やチャンスは増えていますが、一方でIT業界に魅力を感じて未経験から挑戦される人は過去より増えていますので、簡単に転職ができるかというとそこまで現実は甘くありません。同じ未経験者でも、自己学習でプログラミングをしている人や資格取得をしている人には結果が付いてきていることが多い印象です。
近年では転職者が求める価値観も多様化していて、「有名な大手企業への転職」や「キャリアアップ」という転職理由は今でも多い一方で、「年収が下がってもフルリモートで自由に働きたい」や「年齢が上がってもマネジメントではなく現場で働き続けたい」など、個人で主体的にキャリアを形成したいというニーズも増えています。そのため、これからのエージェントにはこの様な1人1人の多様化した価値観に柔軟に対応できる力が求められるのではと考えております。
設立25年目がスタートし、次の節目の30年目を目指していくことになりますが、次の5年間ではAIの進化によって更に大きな環境変化が起こるかもしれません。どんな変化が起きるのか楽しみにしながら、時代に柔軟に対応して30年目を迎えることができればと思います。