先日ある企業の人事をしている方とお会いしました。その方は面接では必ず「今日そのネクタイを選ばれた理由を教えて下さい」といったような、「答えのない質問」をします。
それに対する回答は、たまたま手に取っただけですという方や、僕の情熱を赤で表現してみましたというユーモア溢れるものまで様々なようです。
「勿論、本当にネクタイを選んだ理由が知りたいわけじゃありません。私が見たいのは対応力。」
とその理由を教えてくれました。「うちは一次請けのため顧客折衝がメインの企業です。時には無理難題を押し付けたり、くだらないことで文句をいうクライアントもいます。答えのない質問にどう回答するかでその方の対応力が見えます。」
確かに最近は「日本に電信柱は何本ありますか?」「仕事をする上でクオリティとスピードのどちらを重視していますか?」といった、難しい質問をする企業が増えてきました。
どの企業も共通して見ているのが、考えるプロセスや相手を納得させる回答かどうかということ。ネクタイを選んだ理由なんて実はなかったとしても、相手が納得するような気のきいた回答をすればいいわけです。
面接では予想外の質問をされる事が多々あります。その時こそあなたの対応力をアピールするチャンス!困った質問をする企業だと嫌な顔をするのではなく自分の魅力を発揮する場を与えられたと受け取り、面接を切り抜けましょう。