転職活動をしていく中で、希望する企業の最終面接まで進むと採用が見えてきますが、最終面接で何を見られているかよく分らないという方は少なくありません。
そうしたポイントが分らないまま面接に臨んでしまい、最終面接に通過しなかったというのは避けたいですよね。
そこで今回は、最終面接でのポイントに加え、注意点や心構えについても詳しくご紹介していきます。
1. 最終面接はミスマッチがないか、最終確認の場
多くの企業は最終面接までの書類選考や筆記試験、面接などを通して、スキルや経験を確認しているため、最終面接に進んでいる時点で基本的なラインは超えているといえます。
そのため、最終面接では人物面を最終チェックし、本人の志向と自社の方向性に齟齬がないか、長期就業ができて貢献してくれる人材かを確認しています。
まずは、最終面接をうまく乗り切る具体的な方法からみていきましょう。
2. 最終面接でうまくいく4つのポイント
最終面接でうまくいくためには、次の4つのポイントを抑えることが大切です。
- 矛盾を生まない
- 視点の違いを認識する
- 質問でやる気を見せる
- ビジョンを描いておく
矛盾を生まない
話す内容に矛盾を生まないように、ちょっとした言葉のニュアンスにも気を付けましょう。
1次面接や2次面接で話した内容と、最終面接で話した内容に祖語がある場合、話に一貫性のない人と受け取られることがあります。採用可否を左右するような内容の場合、ちょっとしたニュアンスの変化であっても、大きなマイナスポイントになる可能性があります。
これまでの面接で話した内容と一貫性を保ちながら選考を受けるようにしましょう。
長期的な視点を意識する
最終面接までは、企業側にとって即戦力となる人材かどうか確認されるのに対し、最終面接では将来性も見られることになります。
マネジメントスキルを例に見ると、30歳の場合、1次面接では例えば5名~10名をイメージされたとします。するとその企業の最終面接では、10年後に数十名規模のマネジメント能力が期待できるかを見られることになります。長期的に捉えて、自社に貢献してくれる人材になるのかを判断されるのです。
最終面接前と最終面接では、そうした視点の違いがあることを念頭に、面接に臨むようにしてください。
質問で入社意志を見せる
質問のポイントとして、少し調べれば分かるような質問をしてしまうと、自社に対して調べていない印象を与えることになり、面接での評価が下がってしまいます。
そのため、入社してからの業務に関する具体的な質問や、サービスに関する質問、同業他社との違いなどを質問することで、業界理解度や入社志望を伝えることができます。自身が調べたことに加え、自身の考えを同時に述べても良いでしょう。
ただ、サービスや競合との違いに関しては、面接官に聞かれる可能性もあるため、調べて分かるような内容は応えられるように準備しておくと良いでしょう。
ビジョンを描いておく
最終面接では、一次面接などで聞かれる質問に加えて、入社後のキャリアビジョンについて質問されることが多いです。
自身のキャリアプランに最終面接を受けている企業の経営方針、担当すると思われる業務を重ね、入社後のキャリアプランを答えられるようにしておく必要があります。
「入社した場合のキャリアビジョン」や「将来どのような仕事をしたいか」などの質問がされた場合でも、すぐに答えられるように準備しておきましょう。模範解答などはないため、自分の将来を具体的にイメージして語れるかが評価のポイントです。
3. 最終面接でも嘘はつかない
最終面接に限った話ではないものの内定が欲しいからといった理由で、虚偽の回答をするのはやめましょう。当然の話ですが、一度ついた嘘は、その後取り消すことができません。仮に、面接の時に嘘をついて採用されるとその嘘をずっとつき続けることになります。
また、面接中に嘘が発覚した場合、その後の面接は不利になるため、採用される可能性はほぼなくなります。また、資格や技術などについての嘘が見つかってしまうと重大な経歴詐称とみなされるため、内定が取り消しになる恐れがあります。
このように最終面接などで嘘をついてしまうと、採用されないだけでなく、嘘をついて採用されたとしても、大きなリスクを抱えることになります。嘘をつくことなく、自身のありのままを伝えましょう。
4. 最終面接の心構え
最後に、リーベルが転職者にお伝えている心構えについてご紹介します。
最終面接に関して、上記の中でも一番は「キャリアビジョン」を見られるはずです。最終の面接官は役員となるため、先方の興味は「この人が入社して、最終的には自社の利益に繋がるか」という点にあります。
会社の経営者であれば、スキルセット云々よりも、本人の成長曲線に関心を持ちます。それを表しているのが「キャリアビジョン」という質問です。自身がどうなりたいか、どう成長していきたいのか、これが大事な質問になると思ってください。
最終で注意すべき点は、こちらから面接官へ質問する場合です。現場レベルの質問(開発言語など)は、相手を考えると避けるべきです。
また経営に口を出す(御社はもっと海外展開を積極的にやった方が良いと思うのですが~、もしくは昨年度の決算が思わしくないようですが~)のような質問やコメントは避けた方が良いでしょう。
5. まとめ
最終面接では、人物面を最終チェックされることになり、本人の志向と企業の方向性に違いがないか、長期就業ができて貢献してくれる人材なのか確認されることになります。
そのため、最終面接でうまくいくためのポイントを把握することが大切です。また、最終面接などで嘘をつくと不採用になる可能性が高まるため避けましょう。
最終面接では、入社後のキャリアビジョンについて質問されるため、回答を用意しておくことが大切です。
こうしたポイントを把握したうえで、最終面接に臨みましょう。