転職を行う際に「自分のキャリアには一貫性がない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、転職市場でキャリアの一貫性は、必ずしも求められるものではありません。
今回は、一貫性のないキャリアに悩んでいる方に、転職が成功するコツをご紹介します。
1.一貫性のないキャリアはマイナスではない
多業界・多職種の職務経歴は一貫性がなく、転職に不利だと言われることもあります。
しかし、さまざまな業界や職種を経験している方は経験値が豊富であり、企業によってはプラス評価されることもあり、一概にマイナスではありません。
次の章から詳しくご説明します。
2.年齢や転職理由によってキャリアの一貫性の重要度は変わってくる
同じ転職でも、年齢や転職理由によって一貫性の重要度は異なります。
「人間関係が原因で転職を繰り返している」「転職先をなんとなく決めてしまった」など同じような理由で転職している場合、キャリアに一貫性がないと判断されます。この場合、回数や年齢を重ねるにつれて転職は難しくなるでしょう。
一方で、明確な目標や目的を持ち、意図的に業種・職種を変更している場合は、働く軸がブレていないケースが多いです。この場合、一貫性のないキャリアに見えても、その理由を説明することで一貫性を持たせることができます。
企業や人事のスタンスとして、一貫性のない人材を受け入れないとしている場合を除き、意図的に作った一貫性のないキャリアはプラスに働くことが多いです。
3.一般的に一貫したキャリアが良いとされる理由
なぜ一般的には一貫したキャリアが良いとされているのでしょうか。
それは人事の視点で考えると分かりやすくなります。人事は「必要な人材を採用計画通りに採用する」ことが、重要な仕事です。
同じ業界でひとつの職種を継続して続けている人材は、スキルや経歴から即戦力であることが伺え、同じ職種で継続して働いているということは、環境適応能力が高いと判断できます。また、定着性という意味でも安心感があります。
逆に、業界や職種がバラバラな人材は、転職回数が目立つ、スキル面に不安を覚えてしまう、など採用にためらいが生じてしまいます。
このように、一貫したキャリアの人材のほうがリスクは少ないため、採用に有利だとされています
つまり、一貫性のないキャリアの場合、即戦力で活躍でき継続して働けることを示せるかどうかが、ポイントになってきます。
4.一貫性のないキャリアでも転職を成功させる方法
これまでは、一貫したキャリアと転職の関係について解説しましたが、ここからは一貫性のないキャリアで転職を成功させる具体的な方法をご紹介します。
キャリアに一貫性を持たせる
まずは、キャリアに一貫性を持たせられるようストーリーを組み立てます。
一貫性のないキャリアであっても、理念を基に転職している場合は、必ずコアとなる部分があります。その部分をきちんと説明できるようにしましょう。
「自分が何を思ってこの転職をしたのか」「この先どんなキャリアプランがあるのか」をロジカルに話せると、一貫性がないと判断されることは少なくなります。
これまでなんとなく転職してきた場合は、自分のキャリアを見直すことから始めます。人間関係が原因で転職したとしても、転職先を選んだ理由や仕事について感じていたことを書き出すことで、一貫性を見いだせる可能性があります。
自分のスキルや強みを明確にする
異なる業界・職種であっても、共通するスキルはあります。キャリアの一貫性がない場合、複数の業界・業種を渡り歩くことで得てきた、ビジネスマンとしての強みがあるため、それを全面に押し出すことが大切です。
また、企業ごとではなく業務内容を主軸とし、これまでのキャリアで積み上げてきた自分のスキルを洗い出していきます。専門的なスキルだけでなく、ポータブルスキルも重要ですので、忘れないようにしましょう。
1つの業界・業種しか経験していない人材とは違った魅力を伝えるようにしましょう。
業界や職種ではなく転職先で活躍できることを伝える
キャリアに一貫性がないと、特定の業界や職種に対して自分の強みを考えがちですが、特定の企業(転職希望先)に対して自分の強みを伝えることを意識しましょう。
「どうしてその業界に転職しようと思ったのか」に加え「なぜその会社でなければいけないのか」を明確にします。
自分で考えるのが難しい場合、転職エージェントなどをうまく活用するのも1つの手です。同じ業界・業種しか経験していないスペシャリストではなく、ゼネラリストとしてのスキルを求めている企業を紹介してもらいながら、転職活動を実施していきましょう。
5.IT業界への転職ならリーベルへ
IT業界への転職を考えているなら転職エージェント「リーベル」を利用してみてはいかがでしょうか。
リーベルは、IT業界への転職相談を受けており、大手企業の「内定率」と、転職者の「面談満足度」が高いのが特徴です。
リーベルのコンサルタントは全員IT業界出身なので、現場で活躍している人の思いや葛藤も良く理解してくれるはずです。
6.まとめ
「キャリアに一貫性がないから転職は無理」と諦める前に、転職理由やこれまでのキャリアをしっかり振り返ることで、今までのキャリアが強みになるかもしれません。
まずは、「やってきたこと・やりたいことを書き出す」「転職エージェントなどに相談する」など、自分の強みを見つけるけるところから始めてみてはいかがでしょうか。