転職活動は内定を勝ち取る戦い
世界の歴史が綴られてから長い間、命をかけた戦いは何度もありました。武将たちは戦果を挙げるために経験を積み、工夫を凝らして戦いに挑む、そんな戦いは世界中で常に行われていました。
現在の日本では命を奪うほどの戦いは無くなりましたが、今でも社会では形を変えた戦いが繰り広げられています。
転職活動もその1つです。希望する企業へ転職するため、企業にあわせた資料を作成する、面接の準備をするといった行為は、形を変えた戦いといえます。
ただ、この企業で働きたいと思って求人票を眺めると、経験した事のない人材要件がズラリ。これを見ただけで、転職を諦めてしまう方が一定数いらっしゃいますが、それは非常にもったいないと思います。
経験不足は工夫次第で補える
内定を勝ち取るにあたり、企業が求める経験の全てが必ずしも必要かというとそうではありません。入社1~3年目の若手の方がポテンシャルと強い意思のある人材として転職を成功させていますし、最近では30歳前後の方でもポテンシャルと強い意志を評価する企業が増えてきています。
例えば、私が担当したAさん(30代前半)という方。アプリケーション開発経験はお持ちだったものの、研究開発というニッチな分野の経験だったため、SI経験、すなわち要件定義から運用までの一貫した開発経験が不足していました。しかし、この方は希望されていたコンサルティング会社の内定を得る事ができました。
経験面でいうと、企業側の期待値に達していない状態だったと思います。ただ、Aさんは経験面を補うに十分な強い意志をお持ちでした。言われた通りに手を動かして開発するだけでは、いずれ画期的なサービスによって生き抜いていけなくなる。IT業界で生き抜くために、顧客の業務を知る事やコンサルティング経験を積みたいという強い意思をお持ちでした。
また、Aさんは転職に向けた準備を怠らない方でした。応募企業のセミナーに参加したり、ホームページや企業の事が掲載されたサイト等を出来る限りチェックする事で、企業がどういったビジネスをしていて、どういった方針・考えを持っているかを調査していたのです。
選考を通過した企業の担当者が口を揃えて仰っていたのは「特に強い意志を持っているのが良い。努力を惜しまない姿勢があれば、多少の経験不足はすぐにキャッチアップ出来るだろう」という事です。Aさんの強い意志と企業調査力が経験不足を補い、実を結んだのです。
強い意志と企業調査力を武器に転職戦争に踏み込む
Aさんのお話はあくまでも一例であり、強い意志と企業調査力があれば誰でも転職できるわけではありません。ただ、Aさん同様、経験が期待値に達していなくとも転職を成功させた方は数多くいらっしゃいます。
企業は経験だけではなく、様々な角度からあなたを見て、将来活躍できる人間かどうかを判断しています。経験が足りないとお悩みの方もすぐに諦めず、強い意志と企業調査力を武器に転職戦争に一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。
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