面接が決まったら、準備しておきたいのは想定問答。だいたい想定される質問は5~6個程度ですから、これまでのエピソードなどを振り返りつつ頭の中で想定しておきたいところです。ただし、各質問に対してバラバラに準備するのは要注意。回答に一貫性が無くなる可能性もあります。回答を1個づつ「点」で準備するよりも、自分はこういう人間だと相手に伝わるように「線」で準備するようにしてください。
【転職理由】と【将来のキャリアビジョン】。この2つは面接でよく聞かれる質問ですが、自分が“今”何を求めているのか、そして“その先”に何を求めているのかが分かる質問になっています。この2つの質問で、仕事に対してどのような想いを持っているのかが大体相手に伝わります。あとはこの「線」に沿って、ご自身の強みや業務のエピソードなどを補完してください。
例えばPMを目指すなら、リーダーシップやネゴシエーションなどの実績・エピソードは評価材料ですよね。将来新しいサービスを産み出したいのなら、積極的な姿勢や企画・提案力のアピールが好まれるでしょう。一つ一つの回答が、【転職理由】と【キャリアビジョン】を繋ぐ「線」にマッチしていれば、それは転職の「軸」を持ったことになります。多少イレギュラーな質問が来ても、軸と大きくブレなければどんな回答でも大丈夫。転職の必然性が相手に伝わるはずです。
そこまで準備ができれば、あとは当日出来るだけ自然に回答してください。
一文字づつ文章化してしまうと、回答も仰々しくなりがちです。ポイントだけを覚えておき、相手との会話を意識してのぞみましょう。
<鈴木 裕行>