COLUMN
コラム:転職の技術
第622章
2013/11/08

転職市場動向―業界編

2013年度下期のIT業界のキャリア採用の動向をまとめてお伝えします。

―業界編―
IT業界全体として非常に採用が活発となっています。各社の採用意欲は下期になりますます強く、採用人数も前期よりもさらに増加傾向です。

特に採用意欲の強いのが以下の業界です。

1)コンサルティングファーム

海外拠点のあるグローバルファームへのニーズがますます高まっています。 背景には日本企業のグローバル化があります。大手コンサルティングファームは言うまでもなく、社員数2桁から3桁の中規模のコンサルティングファームでも大幅な増員計画を立てているところが増えてきています。
また、特徴的なのは上半期よりも第二新卒クラスを募集するところも増えてきており、ますます各社が人材補強に注力し凌ぎを削っている状況です。若手でファームに挑戦するには絶好のチャンス到来となっています。

2)大手SIer

今年度より本格的に中途採用も活発化してきています。採用人数も大きく増加しています。大手SIerで募集している技術系求人のほとんどは、PL、PM、そしてITアーキテクトです。若手よりもある程度脂がのった中堅層で、特定の業務知識を身に付けたPL、PMやシステムデザイン、方式設計などのアーキテクチャ設計ができるITアーキテクトは経験者が少ないだけにニーズが高く、今後さらにそのニーズは高まっていくでしょう。
また、ERP導入を手掛けるSIerも増えてきたため、SAPの導入コンサルタントの採用も増加してきています。

3)ネット系企業

一部のゲーム系企業には陰りがみられるものの全体としては相変わらず採用は活発です。特に好調なのがスマホ向けのネイティブアプリ開発。HTML5などフロントエンド技術者の採用に、各社力を入れています。逆にブラウザゲームは、以前よりも落ち着いてきた印象です。どちらにしても、まず大前提としてゲームが好きでよく遊んでいる人、自分なりに研究している人が求められています。

大手の採用の活発化にともない中堅、ベンチャーも採用意欲は強いが転職者の売り手市場となり企業側にとっては厳しい状況になってきています。
転職環境としては非常に良い環境です。

<コンサルタント T.I>

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