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コラム:転職の技術
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第521章
2011/09/30

10年先は10年用の物差しで考える

長さを測るには長さに応じたツールを使用することが必要です。

例えば、小さな機械部品等の計測には、0.1mm単位で測れるノギスというものがあります。もっと、細かく測るにはマイクロメータがあります。これは0.01mm単位で測定できます。最も身近なものでは30cmのスケール。これは1mm単位です。

部屋の家具の配置などを考えるときには3mとか5mのいわゆる巻尺を使います。マラソンの距離を測定するには公式のカウンターを付けた自転車での計測と、長さ50mのワイヤを使っての計測の二つ方法があります。

いずれも、測るものの長さに応じた最適な「スケール、物差し」を使用することが大事です。3mのものを測るときにノギスを使っては一見細かく見ているようで、何回も継ぎ足して測っているうちに、実は5mの巻尺より精度が悪くなったりします。

転職でも同じ様なことがあります。
転職をする時は5年、10年先を見て転職活動をしたのに、最後は些細な目先の年収の差で転職先を決めてしまったり、最初に任される仕事の内容で決めてしまったりします。
これは、5年、10年の物差しで判断すべきところを、1年用の物差しで測っていることになります。

最終決断時は、自分はどの物差しで測るべきか、決断すべきかをしっかりと考えて判断することが大事です。決して大きなものを測るときに小さなスケールを使ってはいけません。

<コンサルタント T.I>

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