IT業界の中途採用は非常に活発になってきています。リーマンショック以前の転職市場に近いほど積極採用に転じています。しかし、その内容は大きく変化しています。
日本の企業・景気動向をみると、とても景気の良いようには見えません。むしろ、震災の影響、円高等でマイナス要因はいっぱいあります。しかし、IT業界のある層では非常に積極採用になっています。
今、非常に積極的に採用を行っているのは、コンサルティングファーム、大手SIer、それにネット系企業です。
コンサルティングファームでは、年間400人規模で採用を計画している会社が複数あります。それに次いで多いのが一部のネット系企業です。
4年前の転職市場と比較すると違う点がいくつかあります。
ひとつは業界全体で積極採用という訳ではない点です。同じ業界でもいまだに復活できない会社、早々と復活し積極採用に転じた会社と色分けがはっきりしています。
もうひとつは、業界のTier1の会社が比較的積極採用で、Tier2,3の会社の採用が少ないという点です。これは、非常にレベルの高い会社ほど積極採用で、ハードルの低い会社は採用が少ないと言えます。
専門性の高い人材・優秀な人材は引く手あまた、そうでない人は非常に厳しいという状況です。今後この傾向は益々高くなると思われます。自分のキャリアは自分で築くという意識が求められる時代になりました。
<コンサルタントT.I>