経済産業省が定義した『社会人基礎力』というものがあります。これは、大学や企業の有識者がメンバーとなってまとめたものです。この『社会人基礎力』は企業の求める人物像として良くまとまっているのでご紹介します。
『社会人基礎力』は『前に踏み出す力』『考え抜く力』『チームで働く力』の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。ビジネスパーソンには専門知識ともに必須の要素です。一人一人の能力が重視される現在では、ますます意識してこの力を成長させることが大事です。
≪3つの能力/12の能力要素≫
1.前に踏み出す力(アクション)
<一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力>
①主体性 :物事に進んで取り組む力
②働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
③実行力 :目的を設定し確実に行動する力
2.考え抜く力(シンキング)
<疑問を持ち、考え抜く力>
④課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
⑤計画力 :課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
⑥想像力 :新しい価値を生み出す力
3.チームで働く力(チーム力)
<多様な人々とともに、目標に向けて協力する力>
⑦発信力 :自分の意見を分かり易く伝える力
⑧傾聴力 :相手の意見を丁寧に聞く力
⑨柔軟性 :意見の違いや立場の違いを理解する力
⑩情況把握力:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解する力
⑪規律性 :社会のルールや約束を守る力
⑫ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
補足)
比較的『前に踏み出す力』は若い年代層に求められ、『考え抜く力』は30代以降で強く求められると思います。『チームで働く力』は年代関係なく若い時もトップに行っても求められますね。
⑦~⑩は一般的にコミュニケーション能力と言われている力と思います。
<コンサルタントT.I>