『プログラミングが出来ると思って入社したのに実際は違った』
『改修業務ばかりで新しいものを作ることが出来ない』
これらはよく聞く転職理由ですし、また、転職を考える理由としても妥当だと思います。
ただ、面接に行ってその話を面接官にすると、『では、プライベートで何か作っているものはありますか』と聞かれるケースが増えてきています。
そして、半分以上のSEの方が『作っていません』という回答しか出来ないという状況が発生しています。
昔はともかく、今はPCが一台あれば、開発環境を無料で簡単に作ることが出来ます。
初心者向けのハウツー本も山ほど出版されており、その通りにやれば、それなりのアプリケーションを自宅で独力で作り上げることが出来ます。
それにもかかわらず何もしていないというのは、与えられるのを待っているだけの人、すなわち、受け身な人で、会社を引っ張ってくれるような人材ではないと見做されかねません。
確かにSEは忙しい方が多いので、少ないプライベートの時間をその様なことに使うことに抵抗感のある方もいらっしゃると思います。
しかし、開発環境を作るだけならそれほど時間はかかりませんし、一年くらいのスパンであれば、のんびりやっても簡単なアプリを一つくらいは作れます。
自作したアプリの品質はともかく、全く作らないのと、一つでも作るのとでは企業側の印象が全く違いますし、実際やってみるとアプリの作成途中に発生する様々な問題を解決する中で、SEとしての幅も深さも格段にアップします。
現職でアプリ開発が出来ず不満をお持ちの方は、まずはご自身で一つでもいいのでアプリケーションを作ってみて頂ければと思います。
<田中 祐介>