自分の市場価値は高いのか、低いのか?自分の年収は同年代、同レベルの方と比較して高いのか、安いのかを気にされている方は大変多くいます。それは自分の現在の位置を確認すると言う意味では重要なことでしょう。しかし、一方でその価値を高めるために、自分への投資を積極的に行っている方は意外と少ないのです。
例えば、私どもの面談で、その資格では企業の評価は得られないので、その上の資格を是非取得してください、とアドバイスをすることがあります。その時に、「会社の補助がないし、受験費用が高いので・・・」と言うような答えが返ってくるときがあります。
一方、私の支援した転職者のAさんは、3年間ある会社に勤務後、自分の人生の中で英語を磨いておくことは非常に重要であると考えました。その方法として海外語学留学を考えました。その費用は3年間の貯金をすべて使うことになります。そして、10ヶ月の留学期間は他の方よりも業務経験が少なくなります。しかし長期的に考えたときにその時間、費用は必ずそれ以上になって返ってくると考えたのです。
この方は帰国後見事、自分の希望の会社と仕事に就くことができました。その会社は特に英語が必要でも求められてもいませんでしたが、長期的な戦略として英語を身につけたのです。
今の企業の給与体系は、かなり年功要素が少なくなり、経験や力で報酬が与えられてくるようになりました。例えば、私どもの実績でも30歳の方の年収の最高額と最低額では約500万円の差が発生しています。年収の差は30歳過ぎから大きく変わってきます。この最高額の給与の方は自分の価値向上に積極的に投資を行ってきました。
自分で自分のキャリアをコントロールし、会社の都合で人生をコントロールされないためには、自分自身の総合的な力を身につけておくことがもっとも大事です。そのためには自分への投資を積極的に行いましょう。その投資はできるだけ若いうちに投資すべきでしょう。必ずその何倍ものリターンが帰ってきます。信じて投資することが大事です。
<コンサルタント TI>